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シカゴからダイレクトにお届けする、知られざる黒人文化あれこれ。

Category: 「ブラック・カルチャー観察日記」執筆日記
Blues Festival & 第一稿完了
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先週末はブルースフェスティバルだった。
3日間、ブルース三昧。
今年もあちこちのステージを駆け巡り撮影撮影。

。。。。てなわけで、ちっともその間は執筆が進まず。。。。(汗)

今週は気合いを入れて頑張った。もう執筆開始から1ヶ月が経ってしまったのだ。

そしてさきほど、第一稿がやっと完了。
今後はさらに、編集者の意見を聞きながら、さらに原稿を磨いていく。

おそらくこれからの作業の方が楽しいのでは。。。と思う。。。が、いや大変なのかなあ?
なにしろ始めての出版経験なので、どんなもんか分からない。


最近よく執筆作業に使う近所のカフェ。
そこのカフェでは、「ブラックカルチャーの本を書いている変わった日本人」として既に有名である(笑)

そりゃー、アメリカ人にしても興味津々だろうよ。。。。私がなにを書くかって。
「ブラックカルチャーの本」と言うと、大体白人は絶句するのである。。。。ププ。


写真はブルースフェスティバルにて。
ブルースハーププレーヤーのビリー・ブランチ

エネルギッシュな演奏をする彼のファンなのでありますが、ステージの上から降りて来たときに、私と目が合い、私に顔をくっつけるようにしてしばらく長い間演奏してくれたのでありました。
カメラで撮影出来ない距離です、はい。
ドキドキしましたね(笑)
その日はいい夜でありました♪

Category: 「ブラック・カルチャー観察日記」執筆日記
順調に
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久々の更新です。
あっという間に新緑も濃くなり、シカゴは夏!
ここ毎日35℃を越す暑さ。さすがに体もだれだれです。

猛暑の日はクーラーの効いた室内でせっせと筆を進めるのもいいのですが、やっぱり外で夏を体感せねば!ということで2日続けて湖岸サイクリングへ。
こんな暑い日にわざわざ走らなくてもいいのでは。。。。ってくらい暑かったのですが、炎天下の中ビーチバレーをしたり泳いだりしている元気な人々を見たら、こちらも元気に。

。。。。と時々筆を休めてはおりますが(笑)、執筆の方は順調です。
第一稿が来週には上がりそう。

暑さに負けず、頑張らねば、ですね。

Category: 「ブラック・カルチャー観察日記」出版関係お知らせ
出版のお知らせ♪
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〜〜お知らせです〜〜
わたくし、高山マミの「ブラックカルチャー」の本が、書籍として出版される事になりました!

ブルースインターアクションズの出版部、P-Vine Booksという出版社からです。

今までやってきたブログ「知られざるブラックカルチャー」が、最高の形で実となります。
P-Vine Booksは、サイトを見ていただけるとお分かりのように、ブラックカルチャーの本を出すにはとってもふさわしい所。
この幸運に感謝しております。

さて、書籍化するにあたって、今まで書いて来た記事に表紙をつけてすぐ本に。。。というわけにはもちろんいきません(笑)
ブログに書いて来た事をベースとしますが、大幅に加筆、まだまだ沢山の事を書き上げなければならず、ほとんどが書き下ろしとなると思います。

私にとっては、作家デビューという形。
書籍に向けての執筆作業は初めてのことで、編集者の方には色々と教えてもらい、毎日学ぶ事が多く。。。

企画が通ってから、色々な事がようやく決まって来て、いよいよ執筆GO!という状況です。
発売は一応今秋の予定。
まだ先の事は分かりませんが、決まり次第こちらでもお知らせいたします。

とりあえずは、よい本を作り上げる為に、せっせと執筆。。。頑張ります。
どうぞ応援よろしくお願いいたします〜♪

こちらの新ブログでも、執筆日記は時々更新しようと思っております。

それでは今後ともどうぞよろしく〜。

無事に本が出来上がるまで、暖かく見守ってくださいませ(笑)

Topic : ブログ    Genre : Blog

Category: 「ブラック・カルチャー観察日記」出版関係お知らせ
「知られざるブラックカルチャー★Chicago Insiders」よりお引っ越し
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今まで「知られざるブラックカルチャー★Chicago Insiders」というブログを、もう1人のライターと共同でやっておりました。

このたび、そちらの共同ブログを一旦終了させていただくにあたり、こちらに新しくブルグを開きました。
改めて、「ブラックカルチャー★Chicago Insider」(今度は単数系になりますw)。
今までの記事は「知られざるブラックカルチャー」のカテゴリーでご覧になれます。

今後はこちらで、今までとはまた違う方向性で、つらつらと綴って行こうかと思っています。

以前の共同ブログの方は定期的に記事を更新しておりましたが、今後は不定期、気まぐれになるとは思われますが(笑)、シカゴのローカル情報、日常、ブラックカルチャーに関した記事をアップしようかと。

どうぞ新ブログの方も、よろしくお願いいたします♪

Topic : ブログ    Genre : Blog

Category: 知られざるブラックカルチャー
SingerとSanger
スラングで、黒人は「Sing」と「Sang」を使い分ける。
「歌う」の意味の「Sing」。
「Sang」はSingの過去形ではない。
Sangには、単に「歌が上手い」というのよりも、もっと「魂の入った」「コブシを効かした」(これは演歌の表現になってしまうか。。)みたいな意味がある。
スラングなので辞書にもない言葉であり、説明するのは難しい。

「Sanger」とは、歌い手に対する、最高の賛辞でもある。

例えば「マドンナはどう思うか?」と聞くと、黒人たちは「彼女はSingerですらでない」と言う。
黒人たちの評価を得るのは、大スーパースターにとっても大きなハードルだ。なんせ黒人は、耳が肥えているのである。。
生まれたときから「慣れ親しんだ」「レベルの高い」環境というのは、超えた目や超えた耳の土台を作る。イタリア人のそれが「サッカー」であるように、黒人のそれは「歌」なのだ。
ただマドンナに関しては、黒人男性も女性も「偉大なパフォーマー」として評価している人が多い。よきパフォーマーというのは、歌が上手いだけが全てではない。彼女の観衆の魅せ方は、例え「Singer」ですらなくとも、エンターテーナーとしてトップレベルだ、と彼らは評する。

さまざまな黒人の友人たちに、彼らにとっての「Singer」と「Sanger」を聞いてみた。
あくまでもこれは、個々人の意見である。そもそも耳から聞こえる歌なんて、個人の感性に委ねられるものだ。
日本人にとって「上手い」と評されているシンガーたちも、「単なる」Singerで、決してSangerでなかったりするのも面白い。

(男性「Singer」)
Nat "King" Cole、Luther Vandross、Jackie Wilson、Bob Marley、Usher、R. Kelly、Curtis Mayfield、Prince、Maxwell、Phillip Bailey、Sam Cooke、Aaron Neville

(女性「Singer」)
Billie Holiday、Whitney Houston、Mary J. Blige、Anita Baker、Lauryn Hill、Alicia Keys

次に、黒人たちから「Sanger」の評価をもらった人たち。
(男性「Sanger」)
Anthony Hamilton、Otis Redding、David Ruffin、Al Green、Marvin Gaye、Wilson Pickett、Aaron Neville、Eddie Kendricks、David Ruffin、Ronald Isley、Donnie Hathaway、Phillip Bailey

(女性「Sanger」)
Aretha Franklin、Lauryn Hill、Mahlia Jackson、Sarah Vaughn、Gladys Knight、Mavis Staples、Chaka Khan、Jennifer Hudson、Sharon Jones

あくまでも個人の意見なので、同じ歌手が「Singer」と「Sanger」に分かれていることもある。「いやー、彼(女)は単なるSingerだよ」「いや、Sangerだと思うね」なんて言い合う事もある。彼らは音楽に関しては永遠に話せるのだ。

アメリカで音痴な黒人を探すのは、実に簡単である。
黒人たちに「日本人の多くはどうも、黒人は皆歌が上手いと思っている」と言ったら、笑われた。「そこら辺に下手なヤツは、山ほど居るのにね」と。
しかし歌の下手な黒人も、耳は肥えている。音楽を分からない黒人を探すのは、実に大変なのだ。スポーツに興味の無い黒人は結構私の周りにも居るのだが、音楽に関心が無い人は皆無である。音痴な黒人も、歌の下手なシンガーをこき下ろす。自分のことは棚に上げて。

そういう私も自分では歌えないくせに、黒人社会と接するようになってから急激に耳だけは肥えてしまった。自ら別に求めなくとも、周囲に「いい音楽」「いい声」がいっぱいあるのだ。
「肥えてしまった」と気づいたのは、一昨年6年ぶりに日本に帰国した時。
クリスマスの季節だったので、至る所でグループがクリスマスソングを歌っているのに出くわした。
うわ。。。あまりに下手すぎる。。。音がはずれっぱなしではないか。聞くに耐えられない。英語の発音云々なんて言わない。音程や声の問題である。あまりにひどくて、こちらが恥ずかしくなってきた。
これは、日本にずっと居る時は気にならなかった事。下手な歌手でも、耳に入る程度なら平気だったのだ。別にのけぞる程下手さに驚いたりしなかった。その低レベルに慣れていたのだろう。
アメリカでは、なにげに道を歩きながら歌っている黒人や、学校帰りに4~5人でハーモニアスに合唱しながら歩いている女子高生たちでさえ、レベルが高いのである。

先ほど例を挙げた、SingerとSangerたちは全員黒人アーティストである。
黒人歌手の方が歌が上手いとか、多いとか。。それはもう仕方の無い事実である。だが白人たちにももちろん、素晴らしい歌手は沢山居る。
そういう白人歌手たちを、「耳の大いに肥えた」黒人リスナーたちはどう感じているのか?
果たして、白人歌手の中には、単なるSingerではなくて、れっきとしたSangerが居るのであろうか?
黒人が認める「白人Sanger」を聞いて回ったら、以下のような回答が返って来た。

(白人男性Sanger)
Michael McDonald、George Michael、Tom Jones 、Van Morrison、Daryl Hall、Joe Crocker、Remy Shand、Chris Cornel、Steve Winwood、Todd Rundgren、Bono、Mick Jagger、Robbie Nevill、Robin Thicke、Doctor John、Robert Plant

(白人女性Sanger)
Joss Stone、Tina Marie 、Mariah Carey、Annie Lennox、Janis Joplin、Barbara Streisand、Anastacia

この中で、マイケル・マクドナルド、ジョージ・マイケル、ジョシュ・ストーンは複数の人が回答している。
ジョージ・マイケルに関しては、「白人だと思っていない」などとジョークを言う黒人も多い。「黒人並みだ」という賛辞である。
ミック・ジャガーやジャニス・ジョプリンなど、歌の上手さや声質だけでは劣っていても、パッションがある人、魂から歌を歌う人の事は「Sanger」と高く評価するようである。

「マイケル・ジャクソンがどこにも入ってないじゃないか?」と思う人も多いと思うので付け加えておくが、「マイケルはあまりに当然すぎるから必要ないでしょ」と言う人が多かった。「誰が見ても、当然Sangerでしょ」ということである。

ところで私は、マライア・キャリーは黒人歌手だという認識で見ていたのだが(ルックスもそうだけど、歌い方とか)、「彼女は白人」と言う黒人が多いのでビックリした。
母親が白人で、父親が黒人。。。という境遇はアリーシャ・キーズも同じ。
二人の違いは、アリーシャは「私はブラック」と公言していること。マライアは、「自分は混血」という言い方をして、「ブラック」とは一度も公言していないことが理由らしい。

血の出方は人それぞれ。
混ざっている血の濃さに関係なく、白人のように見える黒人も居れば、ミックスでも黒人にしか見えない人も居る。
要は自分が何人かというアイデンティティーに託される。そう思って生きていればそれらしくなるわけだし。
どう見ても見かけは白人なのに、「オレはブラック」と公言している人は、やはり黒人なわけで、マライアのように「混血」としか言わない人は、やはり黒人としてのアイデンティティは薄いのであろう。

ジェロという黒人演歌歌手が、日本で活躍していると日本人から教えてもらった。アメリカでは全然知られていない。演歌の市場は無いので、当然であるが。
ジェロの歌をYouTubeで夫に見せたら。。。。かなりウケた。夫はそれをさらに、色んな黒人の友人の所に送った。さらにウケた。「ウッソでしょー?」という人が多かった。
自分たちと同じ黒人が、遠い異国の地で、日本語で、聞いた事も無い歌のジャンルを歌っているわけだ。しかも格好はヒップホップ系。そりゃ「ウッソ」みたいでしょう。
「歌は悪くない(下手ではない)んじゃない?」と言う黒人が多いが、彼らが認める「Singer」レベルからはほど遠い。 Singerだったらわざわざ日本に行かずに、アメリカでデビューしているか。
外国に出て活躍する事も少ないアメリカ黒人なのであるから、ジェロのような存在はかなり異質である。「変わったヤツが居るんだね。。。」と、結構「同胞」の異国での活躍には心の中で拍手する人が多いようだ。。。彼のCDを買って、演歌を聴くようになる事は決して無いと思うけれど。

Topic : ブログ    Genre : Blog

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Mami Takayama

Author:Mami Takayama
シカゴ在住のフォトグラファー&ライター。フォトグラファー的目線でブラックカルチャーを綴ります。

このブログを元に書籍化されたものが、「ブラック・カルチャー観察日記 黒人と家族になってわかったこと」となって2011年11月18日発売されます! 発行元はスペースシャワーネットワーク。
ブログの記事に大幅加筆修正、書き下ろしを加えております。いい本に仕上がりました。乞うご期待!

※当ブログ内の写真及びテキスト等の無断借用、転載は固く禁じます。

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